アメショーブログ 4793『九匹の猫と生きた二十年』31

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 ジロ、タロ、ハル、ハナが我が家に残ることになって半年ほど経過した頃だろうか。
モモに大きな変化が現れた。

子離れを開始したのだ。
産み落とした瞬間から完璧な母親だったモモは、四匹の仔猫たちと寄り添うことをやめた。

誰かが近寄ろうものなら、威嚇を繰り返して距離を保つ。
野生のライオンの母親が子離れする話は知っているが、この家は野生ではない。

命を脅かす敵もいない。
生涯平穏に生きることができる人間の家なのだ。

モモの徹底的な子離れには、正直驚いた。
想像もしていなかった。

この頃から、モモは家の北側にある寝室を居場所とした。
クー以外、モモのいる寝室には立ち入ることができなくなった。

仔猫時代から我が子且つ姉妹のように可愛がったウミでさえも、モモのいる部屋には出入りできなくなっていた。
動物の本能は、ペットとして生きていてもしっかり残っていたということか。

意思、感情、そして本能を併せ持つ猫との暮らしに、人間の考えは通用しない。
自然に任せることを、都度教えられた。

 子離れを始めたモモに代わって四匹の仔猫たちに寄り添い、愛情を注いだのはウミだった。

フレンドリーな性格のウミは仔猫たちを万遍なく可愛がり、仔猫たちもウミに甘えた。

モモの子離れと同時にウミの代理母、私は野生の厳しさと優しさ、人間が介入できない自然の掟を見た思いだった。
以後約七年間、モモは偏屈と化し、単独で北側の部屋で過ごすことになるのだ。

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この記事へのコメント

2019年08月17日 10:30
こんにちは。

モモちゃん、ちゃんと子離れしてたんですね。
偉いですね。
私はまだ子離れできないですよ。。。
くー
2019年08月17日 11:11
トトパパさんへ。
ありがとうございます。
いつもコメントを下さり感謝です。)^o^(
モモの子離れには驚きました。
動物の本能や在り方には、いつも教えられました。
2019年08月17日 15:41
こんにちは
モモちゃん
子離れしたら
ウミちゃんが母親がわり
で皆の面倒を偉いですね
捨てる神あれば拾う神ありですね
ウミちゃん皆にため頑張ったね(^^♪
2019年08月17日 21:23
こんばんはo(*^▽^*)o~♪
モモちゃんきっと不自由ない生活をしてるからこの胡達は恐い思いをしないと
自分が嫌な役目をかったんでしょうね。
なんていいお母さんなんでしょう。
そんなモモちゃんのしてることが分ってウミちゃんは代理母役を受け持ったんだと思います。
ウミちゃんも凄く良い胡ですよ。
きらら
2019年08月17日 22:04
モモちゃんの子離れは随分と早かったのですね…。ジロちゃん、タロちゃん、ハルちゃん、ハナちゃんは戸惑ったことでしょうね…。
でもウミちゃんに可愛がられて、みんないいコに育ちましたね)^o^(
くー
2019年08月17日 22:18
陸&クロさんへ。
ありがとうございます。
モモの子離れは想像していませんでした。
ウミがいてくれて良かったです。
ジロ・タロ・ハル・ハナはウミのおかげで幸せな子ども時代を過ごしました。)^o^(
くー
2019年08月17日 22:24
みるくっちさんへ。
ありがとうございます。
モモの子離れには驚きました。
代わりに愛を注いだウミには感謝しています。
人間の思惑を超える猫社会には、たくさんの事を教えられました。
クー一族のドラマに時として困惑しましたが、多くの感動をもらいました。)^o^(
くー
2019年08月17日 22:27
きららさんへ。
ありがとうございます。
モモの早い子離れには驚きました。
子どもたちもなかなか受け入れることができなかったようです。
四匹の子どもたちに万遍なく愛を注いだウミのおかげで、ジロ・タロ・ハル・ハナは健やかに育ちました。)^o^(