アメショーブログ 4776『九匹の猫と生きた二十年』14

(7/31)  二日目から、少しずつエビちゃんをキャリーから出す試みを開始した。 最初は短時間、その間はクーとモモは隔離した。 慣れた頃から、クーとモモを同じ空間に置いて様子を見た。 無理はしない。 毎日少しずつ、三匹が同じ空間で過ごす時間を作った。 一週間ほど経過した頃から、エビちゃんに大きな変化が現れた。 …
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アメショーブログ 4775『九匹の猫と生きた二十年』13

(7/30)  エビちゃんの迫力は健在だった。 過去に二週間滞在した我が家なのだ。 知らない場所でもないだろうに、到着してもキャリーから断じて出ない。 意思を尊重して、エビちゃん二度目の嫁入り第一日目はキャリーの中で始まった。 晩ごはんはキャリーの蓋を開けて、軍手で皿を差し出した。 過去の教訓は生きていた。 …
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アメショーブログ 4774『九匹の猫と生きた二十年』12

(7/29)  モモが我が家の一員となって四カ月が経過した冬の朝、久々にエビちゃんの飼い主である知人から電話があった。 エビちゃんを再度嫁入りさせたいという申し出だった。 私は即答はせず、改めて返事をする旨を伝えて電話を切った。 エビちゃんとクーの険悪な関係を二週間見てきた私は、二匹の間では子作りは無理と判断してエビちゃ…
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アメショーブログ 4773『九匹の猫と生きた二十年』11

(7/28)  クーとモモの生活は、モモ主導で営まれた。 遊びはモモが誘い、クーが相手をした。 こたつでかくれんぼはいつもクーが鬼だった。 ワニワニパニックのようにこたつの四方から顔を出すモモの俊敏な動きに、クーは目を丸くして成すすべもなく見守った。 ごはんもモモが一番だった。 家のどこにいても、モモは私がごは…
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アメショーブログ 4772『九匹の猫と生きた二十年』10

(7/27)  モモはペットショップのケージに一度も入ることなく、我が家にやってきた。 正式には、お店の人がおまけに付けてくれたねずみのぬいぐるみと一緒に。 このぬいぐるみが、後に天敵となるチビタの大好きなおもちゃになろうとは、この時は想像もしなかった。 私がペットショップを訪れたちょうどその時に、モモはもう一匹の姉妹と…
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アメショーブログ 4771『九匹の猫と生きた二十年』9

(7/26)  エビちゃんの二週間の嫁入りは失敗に終わった。 知人にお返しする当日の朝、私はエビちゃんを抱き上げた。 嵐のような二週間ではあったが、エビちゃんは私に抱かれるくらいまでに慣れていた。 大変な日々だったけれど、別れは悲しいものだった。 「エビちゃん、また会おうね」 私はエビちゃんを自分の目線まで抱え上…
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アメショーブログ 4770『九匹の猫と生きた二十年』8

(7/25)  クーはエビちゃんの後を追い、ピアノの前でゴロニャンポーズをしながら親愛の情を示した。 しかしエビちゃんは、クーが半径一メートル以内に近付くと「カーッ」と威嚇した。 何度威嚇されてもクーのゴロニャンポーズは続いた。 健気なクーの努力も虚しく、エビちゃんの姿は見えない。 ピアノの下から出てこないエビちゃ…
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アメショーブログ 4769『九匹の猫と生きた二十年』7

(7/24)  クーが我が家に来て一年ほど経過した初夏のことだった。 知人が、飼い猫をクーに嫁入りさせたいと申し出た。 知人はペットショップのオーナーで、売れ残ったアメリカンショートヘアーの雌を自宅で飼っていた。 一匹ではかわいそうと思っていた私は、即座に了承した。 約二週間の予定で嫁入りを受け入れた。 嫁の名前…
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アメショーブログ 4768『九匹の猫と生きた二十年』6

(7/23)  クーの毎朝の日課は、私の膝の上で私のコーヒーの香りを嗅ぐことだった。 淹れたてのコーヒーの香りを約一分嗅ぎ続けて、満足気に膝から飛び降りる。 仔猫とコーヒーという不思議な取り合わせ。 後に九匹になるクーの一族だが、コーヒー好きはクーだけだった。 毎日の外出時は、クーは必ず私を玄関で見送った。 帰宅…
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アメショーブログ 4767『九匹の猫と生きた二十年』5

(7/22)  クーが我が家に来たことで、生活は大きく変わった。 休日の外出先から、私が自宅に電話をする習慣が始まったのもこの時だ。 ひとりで留守番しているクーがかわいそうだった。 留守電に切り替わったら、私はクーに話しかける。 電話のスピーカーのボリュームは全開にしてあるので、クーがどこにいても私の声は聞こえるの…
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アメショーブログ 4766『九匹の猫と生きた二十年』4

(7/21)  ペットショップでは、生後一カ月から一カ月半の仔猫が店頭に置かれる。 月齢が小さいほど可愛く、売り物になるのだと当時ペットショップの店長から聞いたことがある。 不憫だと思った。 まだ母猫のおっぱいが恋しいだろうに。 温もりが欲しいだろうに。 月齢が大きくなり、売り物にならなくなった猫の末路は悲惨なも…
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アメショーブログ 4765『九匹の猫と生きた二十年』3

(7/20)  クーが我が家の一員となる数か月前、私は奇妙な体験をした。 駅から自宅へは、ほぼ一直線の道のりだった。 電車から降りた私は自宅へと歩いていた。 住宅街のその道は、日中も車通りは少ない一方通行の道だった。 私が左端を歩いていると、前方右側に綺麗なブラウンの毛色の猫がいた。 その猫は私を見続け、私が通り…
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アメショーブログ 4764『九匹の猫と生きた二十年』2

(7/19)  私たちは運ばれたコーヒーもそこそこに店を出た。 「可愛いらしいよ。一緒に見に行こう」 私は友人を強引に誘い、家へと急いだ。 自宅の玄関を開けてリビングに入ると、私の目に飛び込んだのは綺麗なシルバータビーの毛並だった。 尻尾をピンと立てて、アメリカンショートヘアーの仔猫が飛び跳ねている。 テレビ周り…
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アメショーブログ 4762『九匹の猫と生きた二十年』1

(7/17) 『九匹の猫と生きた二十年』  一九九九年・六月中旬。 その日は梅雨に入って初めての晴れた土曜日だった。 駅前は人で溢れ、馴染みの喫茶店は満席だった。 私たちは幾つかの店をまわって空席を探し、ようやく着席したのは午後三時頃だった。 友人と私は窓際の席でコーヒーを頼んだ。 「あれだけダメだと言って…
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アメショーブログ 4761

(7/16)・・・おはようございます。 アメショー三昧は、九匹のクー一族の生きた証しを残したくて始めました。 クー一族の全てが他界し、生きている彼らの毎日を綴ることはできなくなりました。 この一カ月、アメショー三昧の終了を考えてきました。 クー一族の生きた証しは、同時に私の生きた証しでもあります。 一族の命は消滅しまし…
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アメショーブログ 4760

(7/15)・・・クー一族最後に残ったウミの火葬から、約一カ月が経過しました。 最初のクーの火葬から九年目のことです。 クー一族と過ごした二十年間は、私の人生の核でした。 私にとって、猫とはクー一族であり、クー一族は私の子どもたちです。 どの子を思い出しても、最後は悔いばかり残ります。 もっと早く病気に気付けなかったの…
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