アメショーブログ 1435

(7/22)・・・用事を済ませた私は電車に乗り、帰路へつきました。
 一駅乗って、自宅のある駅で降りました。

 時計を見ると、四時過ぎです。
 買い物をするつもりでしたが、クーのことが気になり改札を出てすぐに自宅へ電話をかけました。

 数回のコール音の後、家人が出ました。
 「クーが大変だ!」

 慌てふためいた声が聞こえてきました。
 「点滴の針はどこだ!」

 私は瞬時に理解しました。
 クーが危篤です。

 点滴用具一式の詳細を家人にしらせていなかったのです。
 私がすることなので、説明を省いていました。

 まさか、外出中にこんなことになろうとは・・・。
 出かける際、何故家人に告げていかなかったのだろう・・・。

 何故、クーの様子を見ていてと一言告げていかなかったのだろう・・・。
 頭の中は、後悔でいっぱいでした。

 携帯を手に、点滴用具のありかと、点滴の仕方を話しながら、私は自宅へ向かって走り続けました。
 五分間、呼吸が困難になるほど走り続けて自宅に辿りつきました。

 玄関のドアを開け、リビングに走り込みます。
 ちょうど、家人が注射器に輸液を入れたところでした。

 私は注射器を奪うようにして取り、ケージの中で横たわっているクーの首に点滴しました。
 こん睡状態です。

 輸液を注入していくと、時折クーの体がびくっと反応しました。
 「クーちゃん、がんばって!」

 私は叫びながら一気に輸液を押し込みました。
 空になった注射器に急いで輸液を入れ、再びクーの首に針をさしました。
 
 注入していく間に、何度かクーの体が痙攣しました。
 全ての輸液を注入し、クーの体をさすりました。

 「クーちゃん、がんばれ!」
 私は叫びながらクーを撫で続けました。

 「動物病院に電話して!」
 私は家人に言いました。

 同時に、二度、三度、クーの体は痙攣し、動きが止まりました。
 顔を見ると、舌がかすかに出ていました。

 「もうだめだよ」
 家人が静かに言いました。

 「だめって、どういうこと?」
 私はクーの死が実感できませんでした。
 
 まだ何とかなる・・・。
 そう思っていたのです。

 「電話してみて!」
 私はクーの体を撫でながら、再度家人に言いました。

 「もう死んでしまったんだよ」
 家人が言いました。

 「まだわからないじゃない!」
 私は、これが「死」なのだ、ということをどうしても受け入れられなかったのです。

 獣医さんに診て頂き、はっきりと「死」を宣告されない限りは、まだ何とかなると思いたかったのです。
 命の消滅が、こんなに呆気ないものだとはどうしても思えませんでした。

 家人は動物病院に電話をしてくれました。
 私はクーの体を撫で続けました。

 電話がつながり、私は直接話をしました。
 「皮下点滴をして、数回の痙攣を起こし、舌を出しているのです。今から連れていってもいいですか?」

 「残念ながら、もう手遅れだと思います。」 
 獣医さんの言葉でした。

 「つまり、クーはもう死んでいるのですか?」
 私は食い下がりました。

 私は素人です。
 もしかして、まだ生命の灯が消えていないかもしれない。

 安直に「死」と認識してしまったら、救える命も失ってしまう・・・。
 そんな思いで獣医さんに電話をしたのです。

 しかし、全ての状況は「死」を意味しているのだとやっと理解しました。
 クーはもう呼吸をしていません。

 体は温かく、柔らかく、生前のクーのままです。
 これが命の消滅なのだ・・・。

 溢れ出る涙の中、ただクーの体を撫で続けていました。
 2010年1月15日、午後四時半の事でした。
 ラタンキティベッド



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                              生後三カ月のクー







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                              亡くなる前日のクー



 

 
 

 

 
 
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この記事へのコメント

2011年07月22日 12:22
何時如何なる時でも、、
どんな生き物でも、、
必ずは訪れてしまう、辛い「死」。。。
でも、その「死」に直面した時には、
実感が湧かないというか、受け入れられないというか…
ある種の不思議な感覚になりますよね!?
クーちゃん、闘病生活も大変だったと思いますが、
愛情いっぱいに看取られて逝ったのですね☆
2011年07月22日 14:08
こんにちは。
クーちゃん、頑張ったね
病気になって辛い思いをしたでしょうが、
ママさんが献身的にされたことクーちゃん分かってくれて
天国で喜んで有難うて言っているでしょうね
(ママさんクーは幸せだったよ、有難う)て
時々クーちゃん、ママさんそしてクー一族の様を
見にきてるかもね。
2011年07月22日 16:09
こんにちは
ズートブログ覗いてたんですが、可哀想で涙が止まらなくて、コメントが浮かびません!ごめんなさい。
2011年07月22日 16:43
2010年1月16日の「アメショーブログ356」も見てきました。
死という事実を受け入れるのはやはりできませんね。
2年前のチョビの時もやはりそうでした。
目の前で横たわっているチョビは目を開けたまま軽く舌を出してました。
息もしてませんでした。
かかりつけの先生に電話して状況を話してみても、返ってくるこたえは同じで「もう手遅れですよ」と言われました。
わかっていても認めたくない自分がそこにはいた事をおぼえてます。
くーちゃんと同じで体はまだ暖かく皮膚も柔らかいままでしたから…。
辛かったです。
でも今では楽しい時の事を時折思い出してブログにアップできるようになりました。
くーちゃんの事もこうやっていろいろあった楽しい事をみんなで話したいし聞きたいです。
なんか変なコメントになってしまいました。
長々と失礼しました。
※クーちゃん、
今ではクーちゃんの血を引き継いだチビタちゃんがあの黒いしとからオトの事を守ってくれていていつも助かってますよ。
2011年07月22日 18:41
久しぶりにお邪魔致します。
くーちゃんの最後の様子、本当にお辛かったですね。。
実は私も今年の5月に可愛がっていたルナを亡くしました。
ショックでしばらくブログにもルナが亡くなった事を書けませんでした。
今でも信じられない思いでいっぱいです。。
2011年07月22日 20:39
元気玉をつけるのも辛いのですが、面目の無い事に、私には励ますことだけしかありません。
私の家にも三匹の猫がいてくれます。もし、この三匹になにかあれば、おそらく、私が肉親を失った時のように、また悲しいのであろうと思ってしまいます。
2011年07月22日 23:17
クーさん、がんばりましたね!
とても悲しくて涙がとまりません・・・。
くーさんご家族やクーさん一族は、とてもお辛かったことでしょうね・・・。
過去のブログは以前に拝読しましたが、今日はその状況が細かく書かれていたので、余計悲しいです。
2011年07月23日 00:17
>koba@T.tonesさんへ。
 「死」は避けては通れない宿命です。
 必ず訪れる永遠の別れは、恐れていてもやってきます。
 だからこそ、今を大切に過ごしたいと強く思った出来事です。
 今は、クーのことを懐かしく思い出しています。
 在りし日のクーの写真を見て笑い、エピソードを書いては懐かしむ日々。
 クーが残してくれた素晴らしい想い出です。
 
2011年07月23日 00:21
>陸&クロさんへ。
 こんばんは。
 ありがとうございます。
 最後は辛い闘病生活でしたが、クーが満足してくれていたことを願うばかりです。
 今は懐かしくクーを思い出しています。
 別れはとても辛いものです。
 しかし、共に過ごした時間は永遠の宝です。
 これからも、「今」を大切に過ごしていきたいです。
2011年07月23日 00:23
>ねこちゃんさんへ。
 ありがとうございます。
 動物と過ごす全ての方へのメッセージと思い綴っています。
 別れはとても辛いものです。
 しかし、過ごした時間、魂の交流は何にも勝る宝物です。
2011年07月23日 00:30
>猫吉さんへ。 
 過去の記事まで読んで頂き、ありがとうございます。
 チョビちゃんのこと、何度となく記事で拝見していました。
 別れの悲しみ、辛さ、そこからなかなか抜け出られなかった日々・・・。
 本当によくわかります。
 時の流れが必要ですね。
 でも、いつか必ず失くしたモノのことを懐かしく思い出せる日がやってきます。
 それは、過ごした素晴らしい日々が心に刻まれているからです。
 悲しみを乗り越えた時、その想い出が宝物となって心を満たしてくれるのです。
 これからも、別れを恐れずに日々を大切に過ごしていきたいですね。

 オトちゃんへ。
 メタボチビタはこれからもオトちゃんのボディガードですよ。(笑)
 
  
2011年07月23日 00:34
>pekoさんへ。
 こちらこそご無沙汰しています。
 しばらくお邪魔していなかった間に、そんなことになっていたとは・・・。
 ルナちゃんが亡くなったなんて、俄かには信じられません。
 あんなに元気な姿を見せていてくれたのに・・・。
 知らぬこととはいえ、お悔やみ申し上げます。
 どうぞ、少しでも早く悲しみが軽減していきますように。
 時が必要です。
 どうぞ焦らずに。
 ゆっくり元気になって下さいね。
2011年07月23日 00:40
>さえこてつしさんへ。
 ありがとうございます。
 クーの闘病と死も、クー一族の軌跡です。
 今は、懐かしくクーを思い出し、写真を見ては微笑む日々です。
 失くした悲しみ、痛みはおいそれとは消えません。
 しかし、過ごした素晴らしい日々の想い出が、いつか必ず心を満たしてくれます。
 別れを恐れずに、「今」を大切に、存分に過ごしたいと思っています。
2011年07月23日 00:52
>きらら(3にゃんず)さんへ。
 過去の記事まで読んで頂き、ありがとうございます。
 クーを失くした悲しみ、喪失感はおいそれとは消えませんでした。
 大切なモノを失くした痛み・・・。
 心の痛みの軽減は、時間の流れを待つしかありません。
 今は懐かしく、時に笑いながらクーのことを思い出す日々です。
 共に過ごした素晴らしい日々は永遠の宝物です。
 心の中を満たしてくれる想い出は、悲しみをも癒してくれることを知りました。
 命を大切にするということ・・・、つまり「今」を大切にするということなのだと実感した出来事です。
 
 
 
ノア
2011年07月23日 01:50
クーちゃん、ちゃんとくーさんが帰ってくるのを待っていたんだと思います。頑張って待っていたんだと思います。
最期はきっとありがとうという気持ちで一杯だったと思います。
愛する者の死はなかなか受け入れられなくて当たり前ですね。私も先代の猫が亡くなった時、冷たく一枚の板のようになって初めてああ、死んじゃったと実感したと思います。
翌日、火葬にするため玄関を出たその時、この姿のまま帰ってくることはないのだと思うと悲しくてつらくて涙があふれました。
2011年07月23日 06:39
おはようございます。
すみません。
うまくコメントができません。
涙ながらに読ませていただきました。
くーちゃん、くーさんに出会えて幸せだったのは間違いないですよ。
2011年07月23日 12:30
>ノアさんへ。
 愛する者との死別・・・。
 その悲しみ、喪失感は言葉では表せません。
 決して消えることのない心の痛み。
 でも、ゆっくりとした時間の流れの中、少しずつ軽減していくことはできます。
 その大きな助けとなってくれるものが、素晴らしい想い出です。
 共に過ごしたかけがけえのない時間が心を満たしてくれる・・・、そんな日が必ず来ます。
 今は、クーの事を穏やかに思い出して過ごしています。
 二度とない「今」を大切に過ごしたいと思っています。
2011年07月23日 12:34
>H&Nさんへ。
 おはようございます。
 ありがとうございます。
 最後は何もしてやれませんでしたが、クーが満足してくれていたことを願うだけです。
 クーと過ごした時間は本当にかけがえのない素晴らしいものでした。
 また、多くの事を教わりました。
 感情のある動物との関わりは、本当に素晴らしいものです。
 死別を恐れずに、これからも「今」を大切に過ごしたいと思っています。

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